志賀盛・近江龍門・近江路・錦藍・君か袖 東近江・八日市の日本酒メーカー 1917年創立

近江酒造の酒造り

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近江酒造の酒造りの背景、そしてそれにかける思いについて、歴史的背景、地理的背景、そして現状から語っていきます。

地理的背景 ~鈴鹿の水と豊富な酒米、そして近江の気候風土~

弊社のある滋賀県は県全体が琵琶湖を中心とする近江盆地にあります。
夏場は太平洋側気候で晴れ間が多く米作りに最適な気候、
酒造りが行われる冬になると日本海側気候に近く、厳しく冷え込むために製造に適した寒冷な気候になり、
山々から琵琶湖に流れる伏流水、豊富な近江米の産地であることから、
酒造りにはうってつけの条件下で昔から高品質な酒造りがなされてきたところです。
特に、愛知川周辺の鈴鹿山脈からの伏流水は金気(カルシウム、マンガンといった醸造にプラスに働くミネラル分)の多い水がわき出ており、その流域である愛知川沿いでは昔からたくさんの酒蔵が存在したとの記述があり、弊社も地の利を活かして、芳醇なお酒を造り続けています。
滋賀のこの地は、農業がさかんで、近江米、近江牛、各種農産物がふんだんにとれるところで、新鮮な空気とあいまって、食べるもの、飲むものがとてもおいしいところであると自負しています。

歴史的背景

matuo遠く万葉の昔、大海人皇子(天武天皇)と額田王の間に交わされた相聞歌の舞台として知られる蒲生野=八日市は琵琶湖東部の市場町としてその歴史と風土を育ててきました。

そんな歴史の深き田園都市は、かつて大阪堂島の米相場の基調となった江洲米の筆頭産地であり、近隣二郡で産出する米穀量は、四国四県の量を上回っていたといわれています。さらにそこには酒の神をまつった松尾神社(写真)があります。

大正6年(1917)、地元の酒造家や酒販業者が相集い、当時としては先駆的な株式会社方式で設立され、今日にわたるまで近江の地に根ざし、近江とともに歩んできた酒造会社です。
弊社の代表銘柄「志賀盛」は、〝志賀の地で大いに盛んとなれ〟との願いを込めて名付けられました。

大正9年(1920年)末には、沖野ヶ原に陸軍航空第三大隊が編成され、日本初の本格的な民間飛行場といわれる八日市飛行場を拠点に、訓練飛行、戦闘飛行が終戦まで行なわれました。この間、清酒「志賀盛」は航空隊の御用達として愛飲されました。さらに、終戦を迎えるセレモニーとなった最後の飛行で、「志賀盛」は上空から八日市の街に撒かれ、飛行場閉鎖を惜しんだエピソードも残っています。

 

酒造りに最適な地を求めて ~創立~

近江酒造は、創立当初から現在地にて酒づくりに励んでいます。
この場所にした理由は、八日市近辺で酒造りに最適な場所であることを追求した結果です。
豊富な鈴鹿山系の伏流水、酒米が豊富に入手できるところ、気候風土的に冬は寒冷であるところなどをに徹底的に調査した結果です。
(当時は、周囲は田んぼに囲まれており、現在のような街のまんなかという面影は全くありません)
また、土蔵も木造にして頑丈なこと、夏場は酷暑であっても中は冷涼である(酒の貯蔵に最適)ことを念頭に設計した酒蔵です。
現在に至るまで、多少の改修を経ながらも大切に使い続けています。

酒造りのこだわりと思い

琵琶湖の東に位置する近江酒造は、醸造に適した鈴鹿山脈の伏流水、当地産の豊かな酒米、気候に恵まれ、酒造りには最高のコンディションです。
だからこそ、この特徴を最大限に生かすため、酒造米と仕込み水、優良酵母を吟味し、心技一体で芳醇美味な酒を醸しています。

私たちが醸し出したお酒=製品が商品として世に出て、お客様の心と体を潤し心を癒すその時まで………貯蔵、出荷、販売管理にも日夜努力しています。

最近では、全量山田錦利用した高品質な特定名称酒の醸造に取り組んでいます。
また、蔵内に眠っている古酒の商品開発にも取り組んでいます。

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受賞歴

shojo ●全国新酒鑑評会
日本じゅうの酒蔵が、毎年一回、それぞれの蔵の名誉をかけて、杜氏がもてる技術の限りを尽くしてで造り上げた新酒の品評会として、日本随一の日本酒の研究機関である独立行政法人酒類総合研究所と業界団体の日本酒造組合中央会が主催する全国新酒鑑評会があります。全国の酒造家はこの会を目指して、F1カーならぬとびきりの吟醸酒を出品しできばえを競い合います。当社でも、昭和62年度、平成9年度に最高賞である金賞を受賞したほか、平成18年酒造年度にも入賞しました。

●国税局、公設試での評価
当社では、特徴のあるお酒について評価が高く、大阪国税局鑑評会では、「近江龍門 山田錦 純米酒」が燗酒として優秀賞を受賞しました(令和2年度)。その他、「貴醸酒」が特徴のあるお酒として鑑定官をはじめとする専門家から高い評価をうけております。

●民間団体の表彰
2015年にはスローフードジャパン燗酒コンテスト2015で、当社の「近江龍門」特別純米酒が「最高金賞」を受賞し、当社の特色のある「うまみ」のある酒質が燗酒で大きく活かされることが高く評価されました。その後も、それを継承した全国燗酒コンテスト2015の最高金賞、同2016~2019の金賞と、コンスタントに評価を頂いております。
2019年のワイングラスでおいしい日本酒アワードでは、「近江龍門 山田錦 純米酒」が最高金賞を受賞しました(写真はその表彰式の様子)。
また、毎年秋に大津で行われる「滋賀地酒の祭典」内の、みんなで選ぶ滋賀の地酒会で、2014,2017,2018年に上位20%に贈られる「びわこ賞」に選ばれたほか、2019年には最高賞である「知事賞」を受賞しました。

 

 

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