志賀盛・近江龍門・近江路・錦藍・君か袖 東近江・八日市の日本酒メーカーでした。 1917年創立

近江ねこ正宗 コンセプト

「近江ねこ正宗」が生まれた背景…

猫は守り神

欧州では、蒸留所に猫の姿があるといいます。原料である穀類をネズミが食い荒らすことから護るためです。

蒸留所、醸造所のみならず古くから穀類を護るために、世界中で猫は神聖な生き物とされ、崇拝されることとなります。

日本酒の主原料と言えば「米」。日本酒だって、猫が原料を護ってくれている…
はずなのですが、とくとそういう話は聞きません。

では、米や穀物から離れて、日本に農産物の天敵を猫が護るような言い伝えがないかと言えば、たとえば養蚕業にはありました。

比較的短期間に現金収入の得られる副業として、日本全国の農家で盛んに行われていた養蚕ですが、ネズミはその蚕の卵、幼虫、蛹(繭玉)を食いあらし、一晩で、大きな損害となる大打撃を被りました。それも何度も。だからこそ、養蚕農家ネズミの天敵の猫を飼ったりして防御に努めたといいます。そして、 養蚕農家は、神社などに参拝して、蚕神に祈り、「蚕病、鼠除けのお札」や「猫絵」「猫石」などを頂いたりして、豊蚕と養蚕守護を願ったことから、猫が、蚕の起源神、保食命(神)などの蚕神の神使とされたのです。

当蔵の場合…

わが蔵では猫こそ飼っていませんが、
そんなあるとき、何匹かの猫が蔵に忍び込みます。

ネコによってはいろんな性格を示します。
つい顔を合わせたかと思うととっとと逃げてしまう、警戒心の強いシロネコ。
高い屋根によじ登って高みの見物をする、野性味があふれるキジトラ猫。
そして、顔を見るなりにゃーと鳴きながらこちらに向かってくる、白黒の鉢割れネコ。
個性いろいろなネコたちです。
(猫の毛がらと性格はおおまかな傾向です。)

そんなネコに仕事の合間に見とれている毎日でした。

毎年、秋になると、新米がとれ、酒蔵に入荷します。ところがそれ、つい目を離すと、袋を食い荒らして、穴から大量の米が流出。米がだいなしになることも。

ところが、あるとき、米袋がかじられることがなくなっていたことに気付きました。
きっと、ネコたちがネズミを退治してくれたに違いない。

そんなことと、外国での蒸留所、醸造所に猫が重宝されている話に触れた時に、ひらめきました。

日本酒の原料米だって猫が護ってくれているんだ。
ならば、猫をデザインした日本酒をつくろう。と。
それも、猫が酒づくりを護ってくれたということで、それに感謝する意味で。

蔵元本人も小さい頃から猫に親しんで、いまや猫の姿やグッズなどを見るとつい足を止めて惹かれてしまうほどの猫好き。

商品化に当たり

早速、商品化するに当たり、雑誌やネット、商品カタログ、さらにはすでに猫をデザインしたワインや日本酒など、猫をモチーフにした商品やグッズなどの情報を集め、さらには猫グッズ専門店、猫展など、ありとあらゆる場所に足を運び、そのたびに、商品設計や、ラベルのデザインを色々考えていました。
社内、そしてお客様に近い第三者的視点から意見を頂き、それに基づいて試行錯誤をくりかえしたところで、基本線が見えてきました。
コンセプトは猫への敬意、愛情、それを通して日本酒をもっと身近に楽しんで頂きたい願い。

商品化するにあたって、楽しい仕掛けがいろいろ。
リアルな猫じゃなく、いかにもテーブルの上に寝転がってリラックスしているようかわいらしいさ。
ラベルの鼻の部分を触ると、もふもふ。つい鼻タッチしたくなる。

日本酒について

冷やでも、湯煎の燗でも、もちろん常温でも、一つのお酒なのにお好みに応じていろんな味わいができるのが、日本酒の楽しさですが、一番のオススメは40℃の燗。ついだっこしたくなるような猫のようにぬくぬくとした感覚。
そして、日本酒の醍醐味は料理とのマリアージュ。猫の大好きな魚料理とも一緒に召し上がれます。

日本酒と言えば、言わずと知れた日本古来の製法でつくられた醸造酒。その歴史は古く、すでに平安時代にはいくつかの寺院で日本酒の原型となる酒がつくられていたという記録があったそうです。その後、時代に合わせて味や造り方が進化していき、今日の日本酒の形になりました。
ねこ正宗のお酒はすべて純米酒。お酒のアルコールはすべて、その仕込みに使った原料米由来のもの。お酒の風味をそのまま活きた状態でお届けします。

注:猫にアルコール飲料を飲ませることは大変危険です。これらの商品は人間の皆さまでお楽しみ下さい。

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