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ED-314電気機関車

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2023年6月30日をもって弊社は酒造業から撤退しました。
商品の出荷も終了しています。
予めご了承くださいますようお願いします。

●ED-314電気機関車(ED-31形電気機関車 4号機)とは?

ED-31形電気機関車は、国産初の電気機関車として、1923年(大正12年)に芝浦製作所(現・東芝インフラシステムズ)と石川島造船所(現・IHI)の手で6両が製造されました。初めて車体のすべてを国産で製造された、日本のモノ造りの歴史に見ても大変価値の高い電気機関車です。
当機関車はED-31形機関車の4号機にあたり、ED-31形4号機(ED-314)と称しています。(当初は伊奈電気鉄道「デキ4」と称していましたが、国鉄に買収され、戦後に国鉄「ED314」と改番され、近江鉄道に譲渡されてもその型番を継承して現在に至っています。)
当初は伊奈電気鉄道(現在のJR飯田線)を走っていましたが、のちに昭和30年代に近江鉄道にED-311~315の5両が譲渡されました。ED-314は1957年(昭和32年)10月に譲渡されました。
長年近江鉄道で貨物輸送の機関車として1997年(平成9年)まで活躍し、その間、沿線の近江米や産品を牽引し、工場の専用線にも入線して滋賀の産業を支えてきました。

●展示場所

滋賀県東近江市八日市上之町325-5番地

●当地にED-314がきたいきさつ

一線を退いた後、除籍となるも解体されずに彦根駅構内にあった近江鉄道ミュージアムで保存されてきましたが、2017年12月に近江鉄道はED-31形を含む電気機関車10両を「老朽化に伴い当社では継続的な保存が困難」として、解体する方針を打ち出しました。同時に、輸送費負担を条件に無償譲渡する旨も発表されました。(近江鉄道ミュージアムは2018年12月に閉館され、列車の静態保存を除き八日市駅構内に移転しました。)
それ以前から、びわこ学院大学地域調査プロジェクトチームが同大学のゼミ生を中心とする有志メンバーによって結成され、滋賀県東部を走る「近江鉄道」の利用促進とそれによる地域活性化を目的とし、東近江市内13駅と周辺のフィールドワークを重ね、東近江市の魅力と観光資源の再発見につながる様々な活動が行われてきました。このたび解体の危機が迫っていたED-314を活かして、様々な方々が近江鉄道に関心を持っていただける交流スポットを生み出すプロジェクトが地元有志ともにED-314保存に向けて立ち上がりました。
輸送、設置先は紆余曲折ありましたが、近江鉄道と当社との歴史的なつながり、電気機関車の産業遺産的な価値と地元の産業に貢献してきた実績、それを後世に伝えるプロジェクトチームの活動の理念に共感し、弊社が設置場所の提供を引き受けました。輸送費用は、すべてクラウドファンディングにより賄い、目標額を超える寄付を頂いたことから、2019年12月14日未明に近江鉄道彦根工場を出発し翌15日朝に当社に輸送され、直ちに据え付け作業を実施しました。19日には当社において記念祝賀式典を実施しました。2020年10月24日には塗装イベントを実施し、ED-314は往時の活躍を彷彿させるきれいな姿になりました。
その後、弊社が酒造業から撤退することになり、酒造用地の大半を明け渡すことになりましたが、皆さんのこれまでの思いが詰まったED-314を保存すべく、若干道側に場所は移動し、展示用地を確保した上で保存を継続し、現在に至っています。

●これまでのイベント

2019.9~  ED-314保存搬出のためのクラウドファンディング実施
2019.12.14~15  ED-314搬入、据え付け作業
2019.12.19  記念祝賀式典
2020.10.24  ED-314塗装イベント
2023.6.4~5  ED-314移設作業
2023.8.20  ED-314見学会、撮影会
2023.10.14  ガチャフェス「ED31-4青春の100歳」~ED314製造100周年記念
2024.10.19  ガチャフェス2024「機関車ED31-4に乗ってみよう!」
2025.5.5  塗り替えイベント「『繕い』の『集ひ』2025こどもの日機関車を塗ってみよう!」
102年前の製造当初の塗装を再現した色(葡萄色)に塗り替え
2025.10.12  ガチャフェス2025にあわせてイベント開催予定

●ED-314主要緒元

全長  11,760mm
全幅 2,540mm
全高 4,242mm
自重 40.65t
電気方式  直流1200V(後に直流1500V)(架空電車線方式)
軸配置  B-B
台車形式 DT10(スポーク車輪)
主電動機  MT4形(85kW)×4基
歯車比 19:65=1:3.42
1時間定格出力 280kW(1200V定格):340kw(1500V定格)
1時間定格引張力 3,400kg
1時間定格速度 33.79km/h
動力伝達方式 歯車1段減速
制御方式 重連総括制御、2段組み合わせ制御
制御装置 電磁空気単位スイッチ式
ブレーキ方式 EL14A空気ブレーキ、手ブレーキ 

●ED-314履歴

1923.8 石川島造船所/芝浦電機にて新造
伊那電気鉄道デキ4
1943.8.1 国鉄に買収 デキ4
配属 名古屋局
配置 伊那松島
1952.1.1 改番 ED314
配属 静岡局
配置 伊那松島
1955.8.1 現在  浜松工場
1956.9.1  廃車 浜松工場
1957.10  譲渡 近江鉄道ED314
1997.3  引退、廃車 近江鉄道ミュージアム(彦根駅構内)にて静態展示
不明  機械故障を起こし、休車のち除籍
2005  再整備が行われ、修復塗装が行われるものの、再起することはなかった。
2017.12.8  近江鉄道が解体の方針/輸送費負担で無償譲渡の方針を発表
2019.12  近江酒造に移送、保存

●ED-31形機関車の他の車両の行方

6両とも、1955年より56年までに国鉄から除籍される。
ED-311 ED-311およびED-312は西武鉄道に譲渡。多摩川線で砂利輸送の貨物列車牽引に使用→1960年に近江鉄道に譲渡され、ED311・ED312と国鉄在籍当時の原番号・原形式を再び称した。→2004年7月1日付で廃車→2017年に解体
ED-312
ED-313 直接近江鉄道に譲渡。ED-314とともにイベント列車や工事列車の牽引および彦根車両基地内の入換用に活用→2018年以降解体方針だったが、2020年に製造元の一つの後進である東芝インフラシステムズ㈱に譲渡
ED-315 直接近江鉄道に譲渡→1990年に廃車→2017年に解体
ED-316 1957年に上信電気鉄道に譲渡、同社でも国鉄時代の番号のまま使用されたが、後年、車体は箱型に改造されている。主に秩父セメント向けに高崎駅=南高崎駅間に設定されていた貨物列車の牽引に従事したが、1985年に上信電気鉄道に保安装置としてATSが導入された際、本機に対しては対応改造が行われなかったため、その後は高崎駅構内での入換作業などに使用されたが次第に稼働機会も減少し、2000年代に入ってからは車籍こそ保持しつつも、検査や外装の補修もなされないまま高崎駅の構内側線に留置されていた。その後2009年に外装はきれいに修繕され、2011年には構内走行も実施した。しかし、未だ保安装置未搭載等のため本線走行ができる状態にはない。

参考文献、Webサイト

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